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2022.06.06

令和4年度老人保健事業推進費等補助金 高齢住民における認知症および軽度認知障害の有病率調査 を開始しました

(事業概要)

本事業では、2022-2023年度にわが国の地域(福岡県粕屋郡久山町、石川県七尾市中島町、島根県隠岐郡海士町、愛媛県伊予市中山町)の65歳以上の住民約6,000人を対象に認知症およびMCIの有病率の地域悉皆調査を実施する。認知症者を洩れることなく評価するために、会場調査に加え自宅や入居施設の訪問調査も実施する。認知症およびMCI調査について当該自治体および住民への周知を行い、調査を開始する。
認知症およびMCIの診断は、2段階方式で行う。調査対象者に神経心理学的検査を用いた認知機能に関する面接調査(一次調査)を施行する。面接調査はトレーニングを受けた医師・保健師・看護師・心理士が実施する。面接調査はトレーニングを受けた医師・保健師・看護師・心理士が実施する。一次調査では、Mini-Mental State Examination (MMSE)を用いて認知機能低下の有無のスクリーニング調査を行う。さらに、認知機能低下が疑われる者に対しては、精神科・脳神経内科専門医による二次調査を行い、本人の診察、家族・主治医との面接、臨床記録、Logical memory IIa subscale of Wechsler Memory Scale-Revisedの結果を通じて認知症およびMCIの有無と重症度を評価する。認知症とMCIの診断基準にはそれぞれDSM-ⅢR、Petersenの基準(Petersen RC et al, Neurology, 2001)を用いる。本事業では、これらの調査成績を基に、認知症およびMCIの有病率年齢階級別有病率を算出し、わが国の人口分布を用いてわが国の認知症およびMCIの罹患者数を推計する。

研究成果を下記にアップしました(2023年3月31日)
0000000019.pdf (kyushu-u.ac.jp)

九州大学大学院 医学研究院

衛生・公衆衛生学分野

〒812-8582
福岡市東区馬出3-1-1

TEL:092-642-6151
FAX:092-642-4854

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