JPSC-ADとは

About JPSC-AD

概要

研究開発課題名
大規模前向きコホートデータを基盤とした認知症のゲノム・脳画像研究
委託研究開発実施期間
(全研究開発実施予定期間)
令和3年4月1日から令和4年3月31日
(令和3年4月1日から令和8年3月31日)

わが国では、高齢人口の急速な増加に伴い認知症が大幅に増え、大きな社会的負担となっています。認知症を予防しその増加を食い止めるには、コホート研究により認知症の危険因子・防御因子を同定することが重要です。本研究では、全国8地域から抽出する地域高齢者1万人からなる大規模認知症コホート研究を設立します。平成27年度に作成した研究計画により標準化された調査方法を用いて、各地域においてスクリーニング調査と前向き追跡調査を実施し、収集データを統合します。この質の高い調査データを用いて、認知症およびうつ病の危険因子および防御因子を同定します。加えて、既存の認知症コホート研究において収集された臨床データや画像情報(頭部MRI検査)を統合することより、国内外で報告されている認知症の危険因子の検証を行い、速やかに新たな疫学的知見の創出を目指します。さらに、従来型の環境因子のコホート研究に、ゲノム・オミックスに関する基礎研究の手法と知見を融合させ、認知症の病態解明を図ります。これらの研究成果は、わが国の高齢者における認知症・うつ病の予防対策の確立に寄与し、国民の保健・医療・福祉の向上につながることが期待されます。